県内の直轄事業428億円 20年度国交省関係予算
国の2020年度予算が成立し、国土交通省の和歌山県関連直轄事業費が約428億円に上ることが分かった。
道路関係は、紀伊半島一周高速道路の一部となる「すさみ串本道路」に98億円、「新宮紀宝道路」に20億円、国道42号のバイパスとなる有田海南道路と同国道の海南市冷水の拡幅に63億円など。
河川関係は、紀の川の岩出狭窄部対策等(奈良県含む)に40億2800万円など、港湾関係は、和歌山下津港に14億7000万円、同港海岸の高潮対策に29億600万円などとなっている。
補助事業では、海南市を流れる日方川など3河川が新たに大規模特定河川事業に採択され、計9億200万円が計上されている。
また、暫定2車線となっている阪和自動車道の印南インターチェンジ(IC)―みなべIC間(6・5㌔)の4車線化事業が許可された。
仁坂吉伸知事は歓迎のコメントを発表し、「暫定2車線区間は、慢性的な渋滞や対面交通による重大事故の発生率が高く、大規模災害時の緊急輸送道路となることから、4車線化の実現は急務」と事業化の意義を強調している。