大雨で通行止めや列車運休 土砂災害警戒を
和歌山県内は3日から4日にかけて、梅雨前線や湿った空気の影響による大雨で河川の増水や道路の通行止め、鉄道の運転見合わせなどが生じた。
県によると、田辺市野中では、4日に1時間あたりの最大雨量が63㍉に達し、5日午前5時50分時点の累積雨量は295㍉となった。
県警高速道路交通機動隊によると、紀勢自動車道は同市新庄町で土砂崩れが発生した影響により、6日午前1時50分から南紀田辺ICと上富田IC間の上下線が通行止めとなっている。
JR西日本和歌山支社によると、きのくに線は4日午前9時15分ごろ、椿駅に設置されている雨量計が規制値に達したため、白浜駅と周参見駅の間で一時運転を見合わせた。午後2時に運転を再開したが、普通列車2本と特急列車4本が運休し、普通列車2本がそれぞれ9分遅れるなど、約150人に影響が出た。
休み明けの6日朝、和歌山市は時折激しい雨が降り、傘を差して足早に歩く人の姿が見られた。気象庁によると、8日正午までの24時間雨量は近畿地方の多い所で200~300㍉を予想。引き続き土砂災害に注意するよう呼び掛けている。