動物愛護管理基金創設へ 和歌山市CF問題
犬や猫の不妊去勢手術の実施に関する費用として募ったクラウドファンディング(CF)の寄付金について、和歌山県和歌山市は、基金を創設して積み立てるための条例案と2020年度一般会計補正予算案を、定例市議会最終日の1日午後に追加提案する。
9月30日の議会運営委員会で、市は追加議案の概要を説明。動物愛護管理基金を創設し、寄付金のうち、すでに使用した分を除く20年度末残高見込額の1370万円に、20年度中の使用見込額174万円を合わせた1544万円を積み立てるとしている。
基金の使途は、CF実施時に説明していた不妊去勢手術に関する経費と治療に必要な経費に限ることを定める。
予算案は、積み立て額1544万円の増額補正となる。
寄付金の目的外使用があったように受け取られる誤った答弁を市議会で行い、後に全面的に訂正した問題を受け、尾花正啓市長は28日の市議会厚生委員会で、基金創設の関連議案を今市議会中に提出すると明言していた。