自転車の交通指導強化 西署にチーム発足

自転車が関係する交通事故を防止しようと、和歌山西署は9月29日、自転車でパトロールする取り締まりチーム「疾風」を発足させた。

同署によると、ことし1月から7月までに同署管内で発生した人身事故125件のうち、25%に当たる31件が自転車に関連するもの。管内では通勤や通学に自転車を利用する人が多いことから、取り締まりを強化しようと立ち上げた。

チーム名は「一陣の疾風のごとく神出鬼没に現れ、悪質危険な自転車に素早く対応できるように」と付けられた。交通課の署員がメンバーとなり、「疾風」と書かれた白いTシャツを着て1週間に1、2度、スポーツタイプの自転車3台で同署管内をくまなく巡回する。悪質な自転車運転を確認した際には、赤切符を切ることもあるという。

この日同署で行われた出発式で、島泰弘署長は「学校や事業所が多く、二輪車の利用者が多い地域のため、安全運転を呼び掛けてほしい。また市民へこまめに声掛けし、注意も促してほしい」と激励。チームを代表し、西村祐飛巡査(22)が「私たち一同は高い熱意と使命感を持ち、自転車が関係する交通事故防止に向け、悪質危険な自転車の交通違反者に対する指導、取り締まり活動にまい進することをここに決意します」と宣誓した。

メンバーの3人は自転車に乗り西署を出発。学校周辺を中心にパトカーと共に巡回した。

自転車の取り締まりに向かう疾風のメンバー

自転車の取り締まりに向かう疾風のメンバー