年末年始を前に フェリーで安全点検実施

普段以上に多くの人が公共交通機関を利用する可能性がある年末年始を控え、和歌山運輸支局と和歌山海上保安部は10日、公共交通事業者の安全意識のさらなる向上を図ろうと、南海フェリー㈱が和歌山市―徳島市間で運航する「フェリーあい」の船内を点検した。

国土交通省が鉄道、バス、タクシーなどを対象に毎年行っている。この日は和歌山運輸支局と和歌山海上保安部の職員約10人がヘルメットと作業用救命衣を着用して和歌山下津港を訪れ、停泊中のフェリーあいに乗り込み、約30分間にわたり船内各所の安全を点検した。

職員らはライフジャケット、救命いかだなどの備え付け状況を確認した他、操舵室では船員法で所持が義務付けられている船員手帳を所持しているかどうかの確認、船長に対する聞き取りなどを実施した。

点検の結果は異常なしで、和歌山運輸支局の平田克也次長は同社の阪田茂社長らに対し、「まもなく年末年始を迎えるので、さらなる安全安心に努めていただきたい」と呼び掛け、阪田社長は日頃から新型コロナウイルス感染症の対策に力を入れていることにふれ、「年末年始は平素フェリーに乗られない方も乗船されると思う。安全安心快適のため、お客さまや従業員が新型コロナに感染しないよう努めていく」と決意を口にしていた。

 

ライフジャケットの備え付け状況を確認した