孫市まつりの映像 ユー・チューブで配信

戦国時代の鉄砲集団「雑賀衆」を率いた雑賀孫市の活躍を伝える「第17回孫市まつり」の映像が、動画投稿サイト、ユー・チューブで公開されている。

祭りは孫市の会(森下幸生会長)が毎年春に和歌山城や和歌山市駅周辺で実施。武者行列や野外劇をメーンに、大勢の観客が集まる催しだったが、新型コロナウイルスの影響で昨年は中止に。ことしは3月14日に無観客で開催し、せめて映像に残して語り継ごうと、10年にわたって祭りと関わる東映太秦映像の中野広之監督の脚本・演出で撮影された。

完成した映像は予告、番外編も含めて12分48秒。県出身の七海薫子さんや、地元のロックバンドTHE BEAT(ザ・ビート)が出演している。

甲冑(かっちゅう)姿の勇ましい武者たちが和歌山城から出陣するシーンや、織田信長軍の十万の大軍を三千の雑賀衆が追い払った合戦を、かつての本拠地だった本願寺鷺森別院で再現。迫力のある殺陣(たて)や三段撃ち、鉄砲演武の様子などが収められ「雑賀衆を味方にすれば必ず勝ち、敵にまわせば必ず敗れる」とされたほどの活躍ぶりを伝えている。

森下会長は「一流の撮影スタッフで役者さんの演技も光り、雑賀衆のすごさを伝える存分の映像に仕上がっている。祭りができなかった分、皆さんに映像で楽しんでもらえれば」と話している。

 

鷺森別院で勝ちどきを上げる雑賀集(ユー・チューブから)