森田幾久市議が出馬表明 紀の川市長選挙
任期満了に伴う紀の川市長選挙(11月28日告示、12月5日投開票)に、新人で市議の森田幾久氏(54)が2日、無所属で立候補することを表明した。
森田氏は紀の川市出身。智弁学園高校から東洋大学法学部に進学。卒業後、建設会社での会社員などを経て1999年に旧・粉河町議に初当選し2期務めた。合併に伴う2005年の市議選で初当選して現在4期目。副議長・文教、産業建設、議会広報などの委員長を務めた。
森田氏は市役所で記者会見を開き、「3月議会の予算の在り方がポイント。コロナ禍で厳しい状況にもかかわらず、今なぜ粉河町の元町民プール跡地に市営住宅を建設するのか、また近隣住民への十分な説明がなされていない。特別定額給付金の支給が遅れたり、行政サービスがスムーズにいっていない。このままじゃあかんと思った」と出馬の理由を述べた。
「暮らし」「改革」「未来」に重点を置く方針を示し、熊取バスを貴志川へ延伸する幹線バスの充実や遊休農地の整備、下水道の集中強化により新たな居住地の整備・推進、女性の活躍推進、小中一貫校を設立した教育レベルの向上、ITを活用した若者の企業支援、京奈和自動車道の4車線化を推進する考えを示した。
市長選を巡っては、現職の中村愼司氏(79)が5選を目指して立候補を表明しており、2009年以来12年ぶりの選挙戦となる見通し。