ICT教育を豊かに JAわかやまが大型機器寄贈

わかやま農業協同組合(和歌山市栗栖)は、市立の全中学校・義務教育学校の3年生の教室に各1台、計76台の55型大型ディスプレイ装置を寄贈した。

地域貢献活動の一環として、同組合が寄贈。これまでのプロジェクターに比べ、教室に運ぶ手間やセッティングにかかる時間が短縮できる他、黒板を広く使えるなどの効果が期待される。

寄贈式は2日、砂山南の市立西和中学校で行われ、坂東紀好代表理事組合長から尾花正啓市長に目録が、尾花市長から坂東組合長に感謝状が贈呈された。

式で坂東組合長は「将来の和歌山を担う子どもたちに有効活用してもらえれば幸い」と話し、尾花市長は「ICT教育がさらに豊かで面白いものになる大きな弾みがついたので、より一層の教育向上に努めたい」と感謝した。

登校日のこの日、3年1組の教室に機材が運び込まれ、生徒らに大型ディスプレイをお披露目。生徒らを前に、坂東組合長は「学生生活で本来の活動ができないコロナ禍も、人生の一つの経験として一生に1回の中学生活で充実した日々を過ごしてもらいたい」と激励。尾花市長は「デジタルネイティブ世代と呼ばれる皆さんにはタブレットやディスプレイに使われるのではなく、しっかりと活用して学んでもらいたい」と呼び掛けた。

市立中学校の生徒を代表し、同校の生徒会長、濱田頼真(らいま)さんが「学習に活用し、大切に使っていきます」とお礼の言葉を伝えた。

 

大型ディスプレイを囲む皆さん