和傘など地場産品と 春日神社で風鈴揺れる
和歌山県海南市大野中の春日神社(三上秀信宮司)で15日まで、全国から寄せられた色とりどりの風鈴が飾られている。
約400個の海南の漆風鈴をはじめ、ガラス、鉄、陶器などの風鈴が境内に涼やかな音色を響かせている。
同神社では1999年に県内で南紀熊野体験博が行われたことをきっかけに、訪れた人に「楽しんでもらいたい」との思いから風鈴を飾っている。さらに、海南らしい風鈴を求め、漆器職人に依頼し漆風鈴を飾るようになった。
風鈴には全国から送られてきた願い事や短歌、俳句が書かれた短冊がつるされている。「ゲームがもっと上手になりたい」「ユーチューバーになりたい」など子どもたちの愛らしい願いや、「コロナが早く治まりますように」など、疫病退散を願う内容などさまざま。
風鈴が飾られているのは、海南市が産地の和傘や、洗濯物を干すピンチハンガーで、地場産業のアピールにもなっている。
三上宮司は「風の強さで音色が違う。何度も来て楽しんでもらえたら」と話している。