留学生に魅力伝える 県内6社が企業説明会

外国人留学生に和歌山県企業の魅力を伝える機会を提供するため、ジェトロ和歌山と県、和歌山大学、和歌山外国語専門学校が共催する企業説明会が16日、県国際交流センター(和歌山市手平、和歌山ビッグ愛8階)で開かれ、同大や同専門学校、和歌山コンピュータビジネス専門学校などの留学生ら約60人(うちオンラインが約30人)が参加した。

企業説明会では、県内6社(アクロナイネン㈱、㈱インテリックス、協和プレス工業㈱、㈱島精機製作所、㈱白浜館、中野BC㈱)が登壇し、それぞれの事業内容や職場環境、外国人材の受け入れ状況などをプレゼンテーションし、参加者らは真剣なまなざしで耳を傾けていた。

アクロナイネン㈱(同市西浜)の品質保証部品質管理課の李会芳さんは、和歌山大学の大学院を卒業後、同社に入社。ことしで入社7年目の李さんは、当初日本で就職するつもりはなかったが、母国の中国にも子会社があることなどから同社への就職を志望したといい、「経験としてでもいいので、選択肢を増やす意味でも、準備をして就職活動に臨んでほしい」と留学生らに呼び掛け、和歌山については「働きやすいし、住みやすい」と笑顔で話した。

説明会後には、6社で働く外国人との交流会が開かれ、留学生らと情報交換するなど、日本での就職活動や働き続けることに対する不安や疑問を外国人同士で話し合う機会を提供。説明会に参加した同大の留学生は、「やっと外国人の役割が分かったような気がする」と話し、「母国のマレーシアと日本とのつながりが増えればうれしい」と期待を込めた。

ジェトロ和歌山の後藤崇所長は「和歌山は暮らしやすく、人間らしく生活するのに恵まれた地域」といい、「県企業のことを知って、将来における進路の選択肢の一つにしてもらえれば」と話していた。今後も県企業と留学生が知り合う場を継続的に開催していくという。

交流会で質問や情報交換する参加者たち

交流会で質問や情報交換する参加者たち