新たに199人が感染 年度末の再拡大に注意
和歌山県は15日、県内で新たに199人が新型コロナウイルスに感染し、クラスター(感染者集団)2件を認定したと発表した。新規感染者は前週の同じ火曜より4人少なく、減少傾向は続いているものの、下げ幅は小さく、県福祉保健部の野㞍孝子技監は「再拡大させたくない」と危機感をにじませ、改めて感染防止対策を呼び掛けた。
199人の保健所管内別内訳は、和歌山市92人、海南1人、岩出29人、橋本25人、湯浅4人、御坊22人、田辺12人、新宮10人、県外4人。
新たなクラスターは、253例目が和歌山市の小学校で、児童9人が感染。254例目は新宮管内の友人同士の交遊で、今春に高校3校を卒業した友人らが食事や外出、屋内スポーツなどを数日にわたり共にし、6人が陽性となっている。
直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が145・0人で、前日より0・4人減少した。
県内の感染者は累計2万5772人。入院者数は146人、重症者は県基準で13人、国基準で1人、肺炎患者は35人、ホテル療養を含む待機者は803人。病床数は、一般医療への対応から14床減の617床とし、使用率は23・7%となっている。
宿泊療養のホテルは、現在使用している3カ所のうち、契約が3月末で終了する和歌山市内の1カ所の新規受け入れを停止している。
野㞍技監は、卒業や異動に伴う送別会の開催などには注意し、集団での飲食やマスクを外しての会話などリスクの高い行動を控えることを求めた。