物価高対策など49億円 和歌山市議会9月補正

和歌山市は8日、総額49億35万円を増額する2022年度一般会計補正予算案2件など、15日開会の9月定例市議会に提出する案件を発表した。補正予算案の事業は、子育て世帯支援のため、子ども医療費の無償化を来年度中に18歳まで拡充するためのシステム改修費、私立保育所や幼稚園などへの食材費や光熱水費の助成をはじめ、原油価格・物価高騰対策、新型コロナウイルス対策が中心となっている。

一般会計2件と特別会計1件の補正予算案の総額は49億8745万円で、このうち原油価格・物価高騰対策、新型コロナ対策関連が7億8727万円。補正後の一般会計は1533億4281万円となる。

子ども医療費助成の対象年齢拡充は、8月の市長選で尾花正啓市長が掲げた公約の一つ。現在は15歳の年度末までの対象を、18歳の年度末まで広げる。所得制限はなく、通院・入院とも無料となる。尾花市長は8日の定例記者会見で、「新規の受給資格証発行時期の来年8月に間に合うよう、今からシステム改修をしたい」と話し、補正予算案には753万円を盛り込んだ。

物価高騰を受け、私立保育所などの給食や保育水準を保護者の負担を増やさず維持するため、食材費や光熱水費の助成に3107万円。燃料費高騰対策では、漁業者に対する漁船の燃料費の一部補助に695万円を計上している。

この他、身近な生活道路を含む舗装修繕などの計画的な整備に7652万円、和歌山城ホールの大・小ホールの客席通路への手すり設置に523万円などとなっている。

9月議会への提出予定案件は、予算関係を含む議案16件、報告関係3件など。

9月議会は15日開会、10月7日閉会の23日間。9月20~22日、26、28日に一般質問、29、30日、10月3~5日に常任委員会を予定している。

 

補正予算案の事業を説明する尾花市長