近未来体感ブースも 4年ぶり商工まつり盛況
地場産業の優れた技術や製品を展示・紹介する「第74回わかやま商工まつり」(和歌山商工会議所主催)が8、9の両日、和歌山市手平の和歌山ビッグホエールであり、家族連れらでにぎわった。
台風や新型コロナの影響で中止が続き、4年ぶりの開催。約100の企業や団体が体験や特産品の販売ブースを出展した。
「輝くわかやま!未来エリア」をテーマにしたエリアでは、2025年の「大阪・関西万博」に向けて「空飛ぶクルマ」をVR(仮想現実)で紹介。来場者はVRゴーグルを着けてバーチャルな空間を体感した。
空飛ぶクルマの説明を受けた同市の女性(41)は「この数年のうちに実用化を目指していると聞き、びっくりしました。時代のスピードについていけるかな」と驚きの表情。一緒に訪れた11歳の息子に「車の免許を取る頃には、空飛ぶ車の免許になるかもね」と話していた。
また、年末ごろに串本町で打ち上げを予定している小型ロケット「カイロス」のPRブースもあり、来場者がテレビアニメや映画になった漫画『宇宙兄弟』の衣装で記念撮影を楽しんでいた。
その他、繊維や皮革、工作や実験など体験型の企画も満載。和歌山が世界に誇る編み機の技術を体感できる出展や、紙に描いた恐竜のイラストがスクリーンで自在に動く紙アプリのブースも人気だった。