子どもの虐待防止 キフPANで支援募る
11月の児童虐待防止月間に合わせ、パンの売り上げの一部を寄付し、子どもたちを虐待から守る取り組み「キフPAN」が和歌山県内の各店舗で実施されている。
取り組むのは、御坊市を中心に子育て支援や虐待防止活動に取り組むHML(ハミル=ハッピー・ママ・ライフ)。身近なパンを買うことで子どもを守る活動に寄付できるようにし、虐待防止を啓発しようと2016年から実施している。
昨年はその寄付を利用し、御坊市内で3日間の連続講座「子どもへの暴力防止のための基礎講座」を開いた。
ことしはさまざまな職種からも寄付ができるようにと昨年度まで使用していた「キフパン」の名称を変更した。
キフPANは、同市西大井のパン店「パン・ド・パニエ」の東直樹代表の他、喫茶「雅園」を営む東さんの娘で合同会社ギンエンの代表、東詩歩さん(25)、有田市のパン店FielsR(フィーエルスアール)も協力。パン・ド・パニエでは11月に売れたメロンパン160円(税別)の10%、雅園は全てのメニューの5%が対象。FielsRは11月中に店で販売するアンパン200円(税別)の10%を寄付するという。
寄付金は、子どもへの暴力を防止するプログラム「CAP」のワークショップや「CAPスペシャリスト」の養成などに充てられる。
HML事務局の竿本有紀さん(46)は「子どもの視点で会話をすることが大切。私たちの活動に関心を持ってもらえたら」と話している。