カンボジア児童の絵画展 海南ノビノスで

カンボジアの児童養護施設で暮らす子どもたちの絵画展「スナーダイ・クマエ児童絵画展」が2月4~5日、和歌山県海南市日方の複合施設「海南nobinos(ノビノス)」2階の多目的室で開かれる。

4日午後6時からはノビノスホールで、同市出身のメアス博子代表による講演会も同時開催。同施設を運営するメアス代表が「カンボジアのおはなし~子どもたちとの23年」をテーマに話す。

同施設は1998年に創立。当初は貧困農村から子どもを受け入れていたが、現在は身寄りのない子や虐待を受け保護された子、母子家庭の支援を行っている。

「スナーダイ・クマエ」は、同国の言語で「カンボジア人の手によるもの」を意味し、施設を出てからも自立できるようにさまざまな独自プログラムを行っており、絵画教室もその一つ。

今展では、小学生から高校生までの18人が描いた大小の額作品約60点を展示販売する。生き物や果物などの南国を連想させるものや、空想上の景色といった子どもたちの想像力を感じる作品も多く展示される。Tシャツなどオリジナルグッズの販売もあり、収益費は全て施設の運営費に充てられる。

メアス代表は同市で初となる絵画展の開催を前に、「地元の皆さんに子どもたちの雰囲気を感じ、私たちの活動を知ってもらえる機会になることがうれしくてなりません。質問など、会場でも気軽に声を掛けてください」と来場を呼び掛けている。

入場無料。講演会は途中からの入場も可。開場は4日午後1時~9時、5日午前9時~午後5時。

想像力が感じられる作品(メアス博子代表提供)

想像力が感じられる作品(メアス博子代表提供)