女性の活躍推進 県が模範の3社を表彰
女性が継続して働き、能力を十分に発揮できるよう模範的な取り組みを進めている企業・団体などを県が表彰する「女性活躍推進賞」の2022年度受賞者に3事業所が決まり、和歌山県庁知事室で9日、表彰式が行われた。
県は、働きたい女性が安心して働き、活躍できる環境整備を進めるため、2017年度に県内事業所による「女性活躍企業同盟」を発足。同賞は、同盟に参加する企業・団体とその従業員を対象とし、17~21年度に14事業所と1人を表彰している。
今回受賞したのは、社会福祉法人寿敬会(和歌山市平尾、中谷剛理事長)、㈱早和果樹園(有田市宮原町新町、秋竹俊伸社長)、トランスコスモス㈱MCMセンターわかやま(和歌山市黒田、十和善仁センター長)。
寿敬会は、11年に事業所内保育施設を開設し、女性の育児休業後の職場復帰率100%を達成。21年からはダイバーシティ(多様性)プロジェクトを事業計画に位置付け、年齢、性別、国籍などにとらわれない人材活用に取り組んでいる。
早和果樹園は、創業者の家族の女性7人が中心となって活躍し、当初から育児や家庭と仕事の両立に理解があり、勤務時間の柔軟な対応など、女性が働きやすい職場づくりに力を入れてきた。女性の管理職比率は21年度で57・1%。
MCMセンターわかやまは、出産・子育てを機に離職や管理職を諦めることを防止するため、企業主導型保育園と契約している他、男性育休制度の認知向上の取り組み、従業員の意識改革などに取り組んでいる。
表彰式では、岸本周平知事が各事業所をたたえて賞状を手渡し、「これからも女性活躍のトップを走っていただき、先進的な事例を和歌山に広げていきたい」と話した。