労働の無災害1万日 花王和佐グループ達成
旅行用シャンプーのセットや、ボディソープの箱詰め作業などを行う、花王㈱和歌山工場和佐グループ(和歌山市下和佐、中出香代リーダー)は5月3日、労働安全無災害記録1万日を達成。1995年12月以降、約27年間の無災害を継続している。
同グループは障害者の自立支援などに向け、1993年4月に社会福祉法人スミや「和佐福祉工場」として創業。2020年4月に花王が譲り受け、和歌山工場の一組織となった。
現在は身体や知的の障害がある22人を含めた26人の社員が勤務しており、転倒事故の危険性が最も高いという。
同グループは、元気に前向きであれば、トラブルにも対処できるとの思いから、「明るく元気に、そして和やかに」がモットー。危険回避のため、特にコミュニケーションを大切にしている。大型モニターや音声認証アプリなども使い、同社他工場での事故内容なども積極的に共有している。
また、社会福祉法人スミやのバリアフリー設備を生かし、メンバーからのヒアリングなどで、危険に気付けばすぐに対応しているという。
表彰式は同所で行われ、同グループの職員と、和歌山工場の職員7人の計33人が出席。和歌山工場の山口浩明工場長が、和佐グループの社員の岡本節代さんや上前有岐さんらに、表彰状や副賞、記念品の贈呈などを行った。
山口工場長は、1万日は模範で、安全活動継続の成果だとし、「次の目標は1万1000日。基本の徹底が重要。これまでも、これからも、明るく元気に強く頑張ってほしい」とあいさつした。
中出リーダーは、「ずっと続いている記録で、途切れさせることはできない。ほっとせずにコミュニケーションを取り、安心、安全に向けて1万1000日を目指したい」と意気込んだ。