過去最多3204人動員 無敗首位のリーヴォ
関西サッカーリーグ1部のアルテリーヴォ和歌山は9日、和歌山市毛見の紀三井寺公園陸上競技場でFC BASARA HYOGOに3―0で勝利。観客3000人を目指した第9節に、過去最多となる3204人のサポーターが駆けつけた。収益の一部は海南市の水害被災地の支援に寄付される。
今季2度目の「3000人プロジェクト」と銘打った一戦は、「海南特産家庭用品協同組合PRESENTS 海南ライフグッズマッチ」と題し、6月2日に発生した海南水害チャリティー試合として行われた。㈱サンコーや㈱アイセン、サンベルム㈱といった海南市の企業が参加し、ミニ家庭用品まつりなどのイベントも併催。紀州よさこい演舞や、県出身の元Jリーガー・酒本憲幸さんと小学生チームのPK対決なども行われた。
今季無敗で首位を独走するアルテリーヴォは、第2節でBASARAに1―0と勝利している。開始早々から攻める展開が続く中で前半21分、相手守備陣からのこぼれ球を堀野翔が落ち着いて右足で決めて先制した。続く35分には、竜田柊士の左サイドからのグラウンダーのクロスを北野純也がワンタッチで収めて追加点。さらに前半終了間際の44分には、関知哉の左コーナーキックを山田大地が頭で合わせて3点目を挙げた。BASARAは後半開始から4選手を入れ替えるも、アルテリーヴォ自慢の守備陣が後半のシュートを1本に封じて完封。アルテリーヴォが3―0で勝利し、今季の勝ち点を21とした。
誕生日翌日に、先制となる今季初ゴールを決めた堀野選手は、「ことしまだ決めていなかったので、3000人の前で決められて良かった」と笑顔。試合終了後には、観客がバースデーソングを合唱した。
海津英志監督は、3000人を2回突破したことはクラブの誇りだとし、「地元で絶対に負けない。これからもグラウンドに来てほしい」と話した。