世界のミセスと美競う 大岡さんが報告会
世界一美しいミセスを決めるコンテスト「ミセスジャパンインターナショナルグローバル」。日本代表として世界大会に出場した和歌山県紀の川市の大岡千亜紀さん(54)は、約70カ国の代表者とグランプリを競い合い、メディアが選ぶ「メディアズチョイスミセスクラシック」を受賞した。大岡さんは帰国後、和歌山市内のホテルで報告会を開き、「みんなの応援が私を強くしてくれた」と感謝。世界大会で着用した衣装を披露し、大会でのエピソードなどを話した。
同コンテストは、既婚者または婚姻歴か出産歴を持つ女性が対象。大岡さんは45歳以上のクラシック部門に出場した。美しさだけでなく、社会的貢献や人道的活動なども評価の対象になる。アメリカの精神科医、ドクター・トレイシーが1996年に立ち上げた非営利団体、W.I.N.Foundation(ウィンファンデーション)とも提携し、女性の自立や社会貢献活動の支援につながっている。
「ハートセラピスト」として活動する大岡さんは岩出市のサロンで香りを通したヒーリングを行い、その人が自分を愛し、自分らしく輝けるようサポートしている。
幼少期のつらい経験などから、感情を抑えがちで自分に自信が持てなかったという大岡さんは「世界大会に行けば自分が持っている最後の殻を破れるかもしれない」と大会出場を決意。日本代表をつかみ、6月末にアメリカのカリフォルニア州で開かれた世界大会に出場した。
大岡さんは身長161・5㌢、体重54㌔。「食べて後悔しない」がモットー。食べたいと思うものは体にとって必要なのか、心にとって必要なのかを考えながら食事を楽しんでいるという。
世界大会では、ドレス・水着・民族衣装などの審査があり、大岡さんは7着のドレスを着用。日本代表として堂々とランウェイを歩き、国や地域の代表として自国の文化や素晴らしさを英語でスピーチした。選考の結果、シンガポール代表がグランプリに輝いた。
大岡さんによると、出場者は「これほど美しい人が実在するんだ」と思う人ばかりだったといい、「私には応援してくれる人がたくさんいる。そのパワーは世界一だと思い、舞台に立った。スポットライトを浴びたとき、感動で涙があふれた」と振り返った。
報告会では、このうち3着を着用し、4着を展示した。着物をアレンジし、白地のドレスに赤の打ち掛けを合わせた衣装は和泉市の小林幸子さんの作品。小林さんは「日本を前面に出して世界大会に挑んでほしかった。華やかでものすごく似合っている」と笑顔。
また、27歳と23歳の息子2人のビデオメッセージが流され「わが母親は最強だと再確認できた。キラキラしていてかっこ良かった。この経験を糧に頑張って」と世界大会出場を祝福した。
大岡さんは応援し支えてくれた人たちに感謝し、「世界大会では言葉の壁が大きかった。英語の勉強をして絶対にしゃべれるようになる」と誓った。