医師9人に知事表彰 救急医療の功労たたえ
長年地域において救急医療業務に貢献した個人や団体を表彰する「2023年度救急医療功労者知事表彰」が26日、和歌山市のホテルアバローム紀の国で行われ、9人の医師に今西宏行県福祉保健部長から表彰状が手渡された。
式典で県医師会の平石英三会長は「新型コロナを経験した今、地域医療連携医療体制の強化、整備などが重要。さらにこれから起こり得る南海トラフ大震災を見据えて、県行政、関係機関との連携を密にし、救急災害医療体制の充実に最大限の努力をしていきたい」とメッセージを寄せた。
今西県福祉保健部長は、救急医療を取り巻く環境は、新型コロナの対応、救急医療件数の増加に加え、来年6月から医師の働き方改革が始まることから、劇的に変化しているとし、「初期救急から三次救急までそれぞれの段階で救急医療体制を維持していくことが、県にとって重要。引き続き限られた医療資源で全体に応えていくために皆さんに協力いただき、持続可能な質の高い医療体制をつくっていきたい」とあいさつ。
受賞した和歌山市楠見中のクリニックジョイ耳鼻咽喉科・アレルギー科の與田順一医師(64)は「休日診療センターや、コロナの患者を積極的に受け入れるなど地域の皆さまの要望に応えられるよう、今後も続けていきたい」と話していた。
式典後は日本赤十字社和歌山医療センターの中大輔高度救命センター長が「日赤和歌山医療センターにおける救急医療の現状~新型コロナウイルス感染症を経験して」と題して講演を行った。
本年度の受賞者は次の皆さん。
今西敏雄(ひだか病院・御坊市)▽岡本訓久(おかもと内科クリニック・田辺市)▽小野田幸男(小野田クリニック・湯浅町)▽笠野泰生(殿田胃腸肛門病院・岩出市)▽川嶋愛巳(川嶋内科・有田市)▽佐藤雅司(医療法人南労会紀和クリニック・橋本市)▽松本潤(白浜はまゆう病院・白浜町)▽山家宏宣(公立那賀病院・紀の川市)▽與田順一(クリニックジョイ耳鼻咽喉科・アレルギー科・和歌山市)