笑いの力で地域を元気に 県が吉本興業と協定
和歌山県は15日、吉本興業ホールディングス㈱(本社=大阪市)と包括連携協定を結んだ。
県民サービスの向上や地域の活性化を図ることが目的。同社は2011年から笑いの力による地域活性化を目指し、47都道府県に「住みます芸人」を置き、地方の情報を発信。県内では、県出身の「わんだーらんど」の2人がイベントや動画に出演するなど、さまざまな取り組みを行ってきた。
今回の協定では、タレントが林業体験をしたり、企業を訪問して魅力を発信したり、スポーツイベントへの出演やPR、特定健康診査の受診、特定保健指導の利用啓発など、より連携を深めて取り組んでいくという。
県庁で行われた締結式には、泉正隆代表取締役副社長、㈱よしもとエリアアクションの大谷常一取締役近畿エリア本部長、わんだーらんどが出席。岸本周平知事は「わんだーらんどは、もう和歌山になくてはならない存在。引き続き和歌山を盛り上げてほしい」とあいさつ。泉代表取締役副社長は「さらにつながりを深くしてタッグを組み、地域の力を最大に生かせるよう和歌山のために尽力していきます」と話した。
わんだーらんどのまことフィッシングさんが「この協定結んだら、他の芸人が来て僕らいらないってならないですよね?」と問いかけると出席者から笑いが起こり、岸本知事が「リーダーになるということ。これからもよろしくお願いします」と答えた。わんだーらんどのたにさかさんは、日高川町で行っている耕作放棄地を維持管理し、果樹の栽培、販売を手掛け、新規移住農業者を獲得する取り組みについて紹介し「防災、減災についても力を入れて発信し、何かあったとき全員で助け合いたい」と話した。