8強入りへ闘志 日進中野球部が春季全国大会へ

日進中学校野球部(和歌山市秋月、藪友徳監督)は23~28日、静岡県で開かれる軟式野球の春季全国大会に県代表として出場する。昨秋の市大会と県大会では全国出場への意識を強く持ち、幾度の激闘を制して頂点に立った。全国大会も足を絡めた攻撃や堅実な守備を武器に、8強入りを目指す。

日進中は市大会と県大会を勝ち上がり、2年連続5回目の春季全国大会出場。市大会の準決勝では昨年8月の新人戦でコールド負けを喫した貴志中と対戦し、11回タイブレークの激闘の末に2―0で勝利。有馬暖人主将(14)は「ピンチも焦らず冷静に粘り強く戦えた」と振り返る。県大会の決勝では、吉備・湯浅中の連合チームを13―0と6回コールドで撃破。県内各地域の代表8チームの頂点に立ち、全国出場を決めた。

日進中打線は、盗塁やエンドランなど足を絡めた攻撃が持ち味。守備では、西岡吾朗選手、有馬選手、渕上勇真選手を中心とした投手陣や堅実なプレーで失点を抑える。

エースの西岡投手(14)は制球力が自慢の右腕。最速120㌔を超える直球や縦に大きく曲がるカーブ、スライダー、シュート、チェンジアップを操る。西岡投手は「自分の投球が全国でどれだけ通用するのか楽しみ。チームを勝利に導くピッチングをしたい」と意気込んでいる。

藪監督(33)は「選手の元気で個性豊かな性格を生かすことを心がけている」と話す。有馬主将と、西岡投手を含めた4人のリーダーが中心となり、チームを引っ張る。加藤大地選手(14)は、チームの意識向上に向けて練習や試合中の雰囲気づくりに重点を置く。内野手の田中孝志選手(14)は守備位置などの声かけを徹底し、外野手の坂田遥風選手(14)は丁寧なプレーへの意識づけを図ってきた。

全国大会では、各都道府県予選の優勝チームなど56の野球部やクラブチームがトーナメント形式で争う。県からは日進中のみが出場。有馬主将は野球をできることへの感謝を込め、選手宣誓をする。

全国大会に向け、日進中は今冬、素振りや走り込みを通してスイング力や体力面の強化に取り組んできた。有馬主将は「目標はベスト8。強い相手が多いが、やってきた野球を信じて全国の舞台でも自分たちの流れで雰囲気良く戦う」と意気込んでいる。

同校は2回戦から出場。25日に焼津市総合グラウンド野球場で、秋田クラブ(秋田)と由宇クラブ(山口)の勝者と対戦する。

メンバーは次の皆さん。

監督=藪友徳▽コーチ=楠本裕明▽主将=有馬暖人▽選手=西岡吾朗、加藤大地、渕上勇真、北谷海翔、黒田琥牙、田中孝志、竹中鷹虎、谷口遼、坂田遥風、野際真也、野際達也、西祐希、坂口昌之、畠中一颯、小島聖也、妹背宏彌

 

全国8強入りを目指す日進中野球部