歩行者の事故防止へ 県警などが定食で啓発

和歌山県と県警は、横断歩道における歩行者事故の防止に向けた取り組み「サイン+(プラス)サンクス運動」を広めようと、㈱玉林園の協力を得て、グリーンコーナー店舗で1日から「サイン+サンクス定食」の販売を開始した。和歌山市出島のグリーンコーナー本店で1日、オープニングセレモニーが行われ、定食のメニューなどが紹介された。

県と県警は横断歩道を渡る時に歩行者が手を上げてサインを出し、運転者に横断する意志を明確に伝え、停止してくれた運転者に対し「ありがとう(サンクス)の気持ちを会釈などで伝える「サイン+サンクス運動」を広く県民に呼びかけている。

今回は幅広い世代に運動を知ってもらいたいと県警が玉林園に声をかけ、「定食で停止良く(ていしょくでていしよく)」の語呂合わせで定食販売が実現した。

サイン+サンクス定食は、天かけラーメンとから揚げ、白ご飯、グリーンソフトがセットになって800円。注文した人には県のマスコットキャラクターきいちゃんと、玉林園のキャラクターグリンちゃんがコラボしたオリジナル缶バッジを先着1000人にプレゼントする。期間は8月31日まで(イオンモール和歌山店を除く)。

セレモニーでは県環境生活部県民生活課の加藤良隆課長が、一般社団法人日本自動車連盟(JAF)が昨年実施した「信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査」で県内の車の一時停止率は30・1%、全国ワースト8位という結果を受け「和歌山のソウルフードをメニューにした定食を食べて、『サイン+サンクス運動』を多くの人に理解してもらい、交通事故がなくなることを願っている」とあいさつ。同社の林孝洋常務取締役は「交通安全に貢献できることをうれしく思う」と話した。

 

サイン+サンクス運動を呼びかける県警などの関係者

 

サイン+サンクス定食