工場増設へ カドヤが和歌山市と立地協定

建設資材や家具木工資材の製造販売などを手掛けるカドヤ㈱(和歌山市平尾、角谷直哉代表取締役)が平尾工場を増設することが決まり、28日、市役所で市との立地協定調印式が行われた。

同社は1911年(明治44)に創業し、1998年(平成10)から平尾工場を操業している。今回の工場増設は、新製品の「樹脂複合板造作枠材」を製造するため。同製品は、木材と樹脂を貼り合わせることで製品の厚さを薄くし、スタイリッシュなデザインを可能とする資材で、タワーマンションなどでのニーズが高まっているという。

平尾工場は敷地面積8459平方㍍(今回の増加面積851平方㍍)、延べ床面積5289平方㍍(同699平方㍍)。5人の新規雇用を予定し、ことし11月の操業開始を予定している。

調印式では、角谷代表取締役と尾花正啓市長が協定書に署名した。

角谷代表取締役は「すっきりした内装が流行しており、それに合った製品を開発した。今後もオリジナルな、付加価値の高い製品をつくっていきたい」と話し、尾花市長は「市としても地域経済、雇用確保の点で工場増設は大変うれしい。どんどん拡大していってほしい」と期待を寄せた。

協定署と樹脂複合板造作枠材を手に角谷代表取締役㊧と尾花市長

協定署と樹脂複合板造作枠材を手に角谷代表取締役㊧と尾花市長