ピリリと爽やか 新ショウガ収穫ピーク

和歌山市の特産物である新ショウガが収穫のピークを迎えている。同市湊の増田圭吾さん(32)の20㌶の畑では、一日約1㌧を出荷。作業は午後2時半から6時まで、9人で行い翌日に出荷する。気温30度を超えるこの日、ビニースハウスの中で汗をかきながら収穫作業が進められていた。

市の新ショウガの生産量は全国トップクラス。北部を流れる紀の川下流や、海岸沿いの水はけの良い砂地地帯で栽培されている。主に河西、布引、小豆島各地区が生産地。砂地のため、みずみずしく、白くて柔らかく、辛味と繊維質が少ないのが特長。

収穫は5月上旬からスタート。ことしは春に寒い日が続き最初は小さかったそうだが、気温の上昇とともに大きく成長。6月中旬から7月上旬が収穫のピークで、10月中旬ごろまで続く。

採れたショウガはJAわかやまを通じて全国に届けられる他、人気商品「JAわかやま生姜丸しぼりジンジャーエール」の原料としても使用される。

増田さんが一番好きなショウガのメニューは紅ショウガだそうで「昨日はナスの煮浸しの上に千切りにしたショウガを乗せて食べた。和歌山の新ショウガは辛くなく爽やかなのでこれからの暑い季節にぴったり。多くの人に食べておいしさを知ってほしい」と話している。

 

新ショウガを収穫する増田さん
新ショウガを収穫する増田さん