和工生制作の風鈴屋台 宇賀部神社に新設
和歌山県海南市小野田の宇賀部神社(小野田典生宮司)で15日まで、風鈴の音色で邪気を払う「しあわせの宮夢風鈴まつり」が開かれている。新設された風鈴屋台に色とりどりの風鈴が涼やかな音色を響かせ、訪れる人を癒やしている。
同神社奉賛会(森田三千男会長)が、毎年効率よく組み立てられるようにと、昨年8月、和歌山市西浜の和歌山工業高校建築技術クラブに屋台の組みを依頼。同クラブの生徒がデザインを考え、ヒノキ材を使用して高さ、最大幅ともに2・6㍍の屋台を4基作った。
大工技術を生かし、くぎを使わず木組みで制作。1基が4つに分割でき、違う基でも組み合わせられるようになっている。4基で500個の風鈴を飾ることができ、屋台4基を一列にしたり2基ずつ並べてトンネルのようにしたりと、さまざまな配列で設置ができる。
ガラスや漆器の技法を施した伝統的な風鈴の他、しずくや白クマの形をしたもの、アサガオや花火の絵付けをした風鈴も飾られ、涼を楽しめる。期間中は願い事を書いた短冊を飾ることもできる。
森田会長は「立派なものを作っていただき感謝しかない。できて良かった」と笑顔。小野田宮司は「涼やかな音色を楽しんでもらえたら」と話している。
また、4日は午前11時半から音楽ライブの開催や、カブトムシ、メダカの無料配布、かき氷などの出店を予定したイベントも開く。