四島返還へ市民大会参加 県内中学生研修リポート④

「四島を返して」と拳を突き上げる参加者
「四島を返して」と拳を突き上げる参加者

生徒らは4日、北方四島交流センター(ニ・ホ・ロ)特設会場で約600人が集まった北方領土返還要求根室市民大会に参加。シュプレヒコールや地元中学生の弁論などを聞き、四島を返してほしいと願う元島民や市民の強い気持ちを肌で感じた。

北方領土返還要求根室市民大会実行委員会(石垣雅敏大会長)が主催。各団体代表による「根室市民の叫び」や「大会決議」の発表、メッセージ手交などが行われた。

石垣大会長はあいさつで、厳しい日露関係で北方墓参が見送られるなど元島民の落胆する姿に「なんともいえぬ悔しさと込み上げる憤りを禁じ得ない。厳しいときこそ心一つに集結することが需要。運動の先頭に立ち一丸となって頑張りましょう」と壇上から呼びかけた。

メッセージ手交では、和歌山県民会議の鈴木太雄会長(県議会議長)から託されたメッセージを、御坊中学校3年の宮所陽日さんが代読。「和歌山県では次代を担う若者に北方領土問題を正しく理解し、関心を高めてもらうため、中学生18人が参加させていただいている。自ら考え、北方領土問題の解決に向けた積極的な運動を、世代を超えて推進していく力になってくれるものと信じている」と、石垣大会長に伝えた。

最後に参加者は、「返還要求運動の輪を広げよう!」と記された鉢巻きをし、拳を突き上げ「四島(しま)を返せ」と叫び一致団結、士気を高めた。