小倉地区のアイドル ヤギの「るる&なな」

世話をし成長を見守る(右から)髙倉園長、山本さん、岩橋健司理事長
世話をし成長を見守る(右から)髙倉園長、山本さん、岩橋健司理事長

和歌山市新庄の社会福祉法人哲人会・小倉園で昨年2月から飼い始めた2匹のヤギが地域の人気者となり、すくすくと成長している。

同園では雑草を食べてもらい大変な除草作業をヤギに任せ、利用者や地域の人の心を和ませようと、雌の赤ちゃんヤギ2匹を購入。新しく建設しようとしている同園の600坪の土地で放し飼いに。毎日、職員らが世話をし、地域の人らが見守っている。

名前は小倉小学校の児童に考えてもらい、投票で決めた。同園総務部の山本明さん(51)によると、2匹は人懐っこい性格でグルメ。柔らかい新芽が好きで伸びた雑草はあまり食べない。生の草より干し草が好物ということが分かり、草刈りは職員らで行い、干し草を購入しなければならなくなったという。

約半年たち、2匹は2倍ほどの大きさに成長。地域では誰もが知る人気者になった。

トウモロコシとスイカを植えていたら苗を全部食べられてしまったり、脱走しているのを近所の人が見つけ、職員が急いで捕まえにいったりしたこともあったというが、髙倉理行園長(70)は「子どもや地域の人にかわいがられ、癒やしの存在になっているのを見るとうれしい」と大切に育てている。