高齢者の健康づくり応援 東洋ライスなどに感謝状
和歌山市は9日、健康づくりに取り組む高齢者を食の面から応援するため、栄養価の高い米などの提供や米の配布に協力した六つの企業に感謝状を贈った。
市は昨年、東洋ライス㈱(同市黒田、雜賀慶二社長)が主宰する医食同源米の普及による健康寿命の延伸を目的とした共同事業体に参加。連携事業の一環として、同社が開発した栄養価が高く、うま味成分が多く含まれる「金芽米」5㌔と「金芽ロウカット玄米」2㌔セットを、地元販売店を通じて高齢者らに配布した。
配布対象は、市が推進する「わかやまシニアエクササイズ」と、「WAKAYAMA(和歌山)つれもて健康体操」の自主グループの90歳以上の高齢者と、市が昨年に5年以上の活動継続を表彰した、127グループに所属する希望者2136人の高齢者。
対象者には米の引き換え券が発送されたが、米不足で対象商品が品切れの事態になったため、引き換え期限は10月31日まで、2カ月延長されている。
この日、市役所で行われた贈呈式では、尾花正啓市長が東洋ライス㈱、エバグリーン廣甚㈱、㈱オークワ、㈱ヒダカヤ、㈱松源、わかやま市民生活協同組合の代表者らに感謝状を手渡した。
企業を代表して雜賀社長が「量販店のご協力があって実現できた。和歌山は介護率が高いと知り、何とかしたいと思った。医食同源米を提供して、健康に優れた県になれば」と話した。
尾花市長は「人生100年時代に向け、市も積極的に推進していきたい。皆さまにご協力いただきありがたい」と感謝した。
贈呈式後は、昨今の米不足における店頭での状況報告や、高齢者が米をスムーズに引き換えるための意見交換などがあった。