女子相撲で日本一へ 亀川小6年の高田來夢選手

積極的な押し相撲をみせる高田選手㊧
積極的な押し相撲をみせる高田選手㊧

和歌山市少年相撲教室に通う海南市の亀川小学校6年生の高田來夢選手(12)はことし、競技歴2年にして全国制覇を成し遂げた。積極的な押し相撲にさらなる磨きをかけ、10月の全国大会では再び王者の座を目指す。

高田選手は4年生だった2022年6月に競技を始めた。それまでスポーツ経験はなかったが、出場した地元の「わんぱく相撲大会」での2回戦負けが悔しく、直後に教室に通い始め、現在は週に2回、和歌山市有田屋町の県営相撲競技場室内練習場で稽古に励んでいる。

昨年は全国大会に2度挑んだが、いずれも初戦敗退と苦杯をなめた。

「相撲は勝ち負けがはっきりしているから勝ちたい気持ちが強くなる」

以降、日々の練習から積極的に前に出る取組を意識し、腕の筋力を鍛えるなど努力を重ねた。鳥取県の強豪、鳥取城北高校での合宿では相手に頭をつけて戦う重要性を学んだ。

迎えたことし6月、兵庫県であった「第10回全国女子相撲選抜ひめじ大会」の小学6年生の部60㌔以上級に出場。強力な押し相撲を武器に6人の総当り戦で全取組を寄り切りと寄り倒しで制し、全勝優勝を果たした。「自分から攻められた結果でめっちゃうれしかった」と笑顔をみせる。

7月に岐阜県であった全国大会では3位となり「押し出されて負けて悔しかった」と話す。次に臨むのは10月13日、京都府での「第27回全日本小学生女子相撲大会」だ。「誰が相手でも自分の相撲を取れるように練習し、得意の押し相撲で優勝したい」と意気込んでいる。