乗合バス運転再開へ 白浜のタクシー不足対応
和歌山県白浜町の熊野白浜リゾート空港やJR白浜駅周辺地域の慢性的なタクシー不足に対応するため、時刻表や既定経路を設けない予約制のオンデマンドバス「チョイソコ白浜」が10月1日に再開される。来年2月25日まで毎日運行する。
同空港を運営する㈱南紀白浜エアポートとJR西日本和歌山支社を実施主体とする取り組み。同地域では、タクシー運転手の減少と高齢化により、特に夕方以降の時間帯を中心にタクシー不足が続いていることから、ことし1月10日~2月29日に実証運行し、閑散期にもかかわらず計850人、一日最大45人の利用があった。
午後6時台を中心に予約が集中し、希望時間やルートが合致せず、予約が成立しにくいなどの課題も浮き彫りとなり、今回は運行車両台数の増加、設置バス停の見直し、予約システムの改修を行い、より多くの乗客が利用しやすいサービスに向上させる。増加するインバウンドの対策として、多言語対応も始める。
今回は、バス停を2カ所増やし、白浜空港と白浜駅、町役場や中央公民館などの公共施設、アドベンチャーワールドや白良浜、三段壁などの観光名所など計18カ所とした。利用者はウェブで乗降するバス停と希望時刻を予約する。
運行時間は正午~午後11時半(最終受付は11時)。毎日1~2台、明光バス、田辺観光バス、大塔交通、白浜第一交通が共同運行する。運賃は1乗車当たり中学生以上680円、小学生340円で、支払いは現金、クレジットカード、交通系ICカード、QR決済など各種に対応している。予約は乗車日の1週間前から乗車指定時刻の15分前まで。