支持訴え、走る週末 衆院選和歌山1区6候補

運動員と共に徒歩で遊説する候補者
運動員と共に徒歩で遊説する候補者

衆院選は19、20日、選挙期間中唯一の日曜日を含む週末を迎え、後半戦へと折り返した。和歌山県内小選挙区の各候補は、秋の行楽シーズンでにぎわう観光施設やイベント会場、人通りの多い幹線道路沿いなどに繰り出して活動。党幹部の応援、街頭演説、徒歩での遊説など、それぞれの方法で支持拡大へ懸命に走った。

和歌山1区の立候補者は届け出順に、日本維新の会前職の林佑美候補(43)、立憲民主党新人でコンサルティング会社経営の村上賀厚候補(65)、参政党新人で食品販売店経営の林元将崇候補(26)、自民党新人で前和歌山市議の山本大地候補(33)、共産党新人で元和歌山市議の井本有一候補(58)、政治団体「心の党」新人で党代表の正司武候補(73)の6人。

林候補は、両日とも和歌山市内を中心に活動した。19日は田中町や御膳松、西汀丁など主要な交差点で辻立ち。20日は菖蒲ヶ丘、芦原などの団地を回り、家族連れらでにぎわう四季の郷公園を訪れ、運動員と共に歩いて来園者に声をかけ、握手を求めた。

村上候補は19日、年来の友人でもある立民の辻元清美代表代行を迎え、JR和歌山駅前で街頭演説し、道行く人と握手を交わして支持を訴えた。両日とも街宣は和歌山市、紀の川市を回り、スーパーや商業施設、道の駅などの前で演説や辻立ちを繰り返した。

林元候補は、両日とも和歌山市や岩出市を街宣し、主要な交差点、商業施設前などで街頭演説を行った。20日は、党副代表で石川県議の川裕一郎氏の応援を受け、大相撲の巡業が行われた和歌山ビッグホエール前などに共に立ち、来場者に支持を訴えた。

山本候補は、18日に自民の森山裕幹事長の応援を受け、19日は紀の川市内各地を街宣した後、夜は和歌山市内2カ所で小規模の個人演説会を開いた。20日は同市内で活動し、イベントや集会に参加した他、ホテルでの個人演説会、街宣、辻立ちなどを続けた。

井本候補は、両日とも和歌山市内を細かく街宣した。19日は太田、善明寺、直川、川永など北東部を中心に回り、住宅街の中まで細かく選挙カーを走らせ、幹線道路沿いの商業施設前などで街頭演説を行った。20日は加納、中之島、西浜、関戸などを走った。

正司候補は、選挙事務所は設けず、街宣活動なども行っておらず、独自の戦いを続けている。

国民・玉木代表来県 所得アップなど訴え

20日には、国民民主党の玉木雄一郎代表も来県し、和歌山市のJR和歌山駅前で街頭演説した。

玉木代表は、自民党の裏金問題を批判し、所得税減税などにより働く人の手取りを増やす党の政策などを訴えた。

同党は県内小選挙区に候補者を擁立していないが、比例代表での党勢拡大を目指している。