岡﨑ゆみこさん絵画展 傘寿記念し県文で

「guruguru-black oil color on canvas」
「guruguru-black oil color on canvas」

国内外で活躍する和歌山市の画家、岡﨑ゆみこさんの傘寿を記念した絵画展が23日から28日まで、和歌山市小松原通の県民文化会館大・中展示室で開かれる。岡﨑さんが1985年から2024年までに制作した小品から200号までの現代美術作品80点以上を展示。岡﨑さんは「80歳の記念に、倉庫に眠っていた作品をもう一度見てみたくなりました。描いた当時がよみがえってくるだろうと、とてもわくわくしています」と話している。

岡﨑さんは市内の小中学校、和歌山市高、和歌山信愛女子短期大学で美術教員として50年にわたり造形教育に携わった。その傍らで制作活動を続け、1989年に和歌山市文化奨励賞、99年に現代日本美術展準大賞、大桑教育文化振興財団の大桑文化奨励賞、2022年に市文化功労賞を受けるなど、受賞歴多数。東京や京都、大阪などの他、フランス、ドイツ、ポーランド、ニューヨーク、バングラデシュ、韓国、台湾など世界の各地で個展やグループ展を開いてきた。

恩師の故・峠原敏夫氏の「美術教師たるものは鉛筆一本ででも良い絵を描くことを続けよ」との教えを胸に創作。ぐるぐると連続性のある線を基調にした作品などを発表している。「常に自分の描くものに驚かされたい」と、新しくて楽しい、身近な現代美術を目指し表現している。

会期中の26日午後2時から15分間、かとうひろこさん、玉城正紀さん、泉みつ子さんによる身体表現と音楽のパフォーマンスがある。

展示は午前10時から午後5時(最終日2時)まで。