メディアの力で友好促進 大衆報業集団が来訪

記念品を手に握手をする虞副総編集長㊧と津村社長
記念品を手に握手をする虞副総編集長㊧と津村社長

山東省物産展を主催した大衆報業集団の虞凱副総編集長、許明波中国共産党山東省委員会宣伝部理論二処処長ら一行は7日午後、和歌山市福町の和歌山新報社を訪問した。津村周社長らと意見交換し、県と山東省、日中両国の友好につながる情報発信に向け、両社が協力関係を発展させていくことを確認し合った。

両社は4月19日、友好提携40周年記念事業の一環として、両県省民の交流に資する情報発信などで協力するとの覚書に調印。両県省幹部の相互訪問や記念事業の他、山東省で活躍する県民の紹介などを双方の媒体を通じて行ってきた。

意見交換で津村社長は、県北部の小規模メディアである和歌山新報社が、人口1億人を超える山東省で最大のメディアグループである大衆報業集団と覚書を締結し、訪問団を迎えることに、当初は躊躇(ちゅうちょ)があったことを明かし、「規模ではとても及ばないが、おもてなしの心だけは対等に勝負できるのではないかと考えた」と述べた。

虞副総編集長は「両社をつなげるのは規模ではなく、心が大切だ。和歌山新報社の皆さんとは今回が初めての対面だが、古い友人のように感じている」とし、「メディアの力を生かした協力を通じて、共に両県省の友好、中日友好のために努力していきたい」と話した。

津村社長は「未来の両県省のために、私たちの役割は大きいと感じている」と述べ、虞副総編集長の言葉に感謝と賛同を伝えた。

意見交換には県の岡澤利彦国際担当参事も同席し、両社の関係発展を期待。両社は今後も意見交換の機会を定期的に持ち、両県省に共通するニュースの発信などを進めていくことで一致した。