避難所に物資 和歌山市とカインズが災害協定
和歌山市は、ホームセンターを展開する㈱カインズ(埼玉県本庄市)と、災害時に生活物資の提供で協力を受ける協定を締結した。
同社は全国の238自治体と防災に関する協定を結ぶ取り組みを推進。昨年11月、カインズ紀伊川辺店を和歌山市川辺にオープンしたことを機に、市にも協定締結を提案した。
災害時には市の要請に応じて、同社が避難所生活の環境改善を図るために必要な飲料水や携帯トイレ、発電機などの生活物資を供給する。
締結式は市役所で行われ、同社の植木俊行理事コーポレートサポート本部長兼くみまち渉外責任者と尾花正啓市長が協定書に調印。尾花市長は、災害協定の締結事業所であることを示す認定プレートを手渡した。
尾花市長は「広域災害では必要な物資がなかなか届かない可能性もある。生活物資を供給していただけるのは心強く、災害対応力が高まる」と感謝。植木本部長は「ホームセンターは暮らしのアイテムを扱い、生活に近い仕事をしている。いざというときにお役に立てるようにしたい」と話した。