被災地の復興願って 粉河産土神社に絵馬

奉納された絵馬を囲み蒲宮司(後列左)と粉河高美術部員ら
奉納された絵馬を囲み蒲宮司(後列左)と粉河高美術部員ら

粉河産土神社(和歌山県紀の川市粉河、蒲梓宮司)に24日、粉河高校美術部員が来年の干支(えと)「巳」(み)にちなんだ大絵馬を奉納した。愛らしい白ヘビが描かれ、鮮やかな絵馬が1年間、参拝者を迎える。

絵馬は五角形で、最長部は約185㌢。屋外用のアクリル絵の具で描いた。災害のあったことしを踏まえ、再生や復活を意味するヘビに復興の願いを込めている。白ヘビはピンク色の舌を出し、背景は空を意識し青く、めでたい初日の出を表現したオレンジ色の太陽、紅白の綱なども淡い色合いで描いている。

同部が絵馬を描いて6年目となる今回は、1、2年生の8人が10月下旬からデザインを考え、制作を進めてきた。

大萩はるか部長(17)は「被災地が早く復興してほしいと願って描いた。見た人の記憶に残ってほしい」と話した。

蒲宮司(36)は「ヘビの顔がかわいくて高校生らしい作品。皆さんにとって幸せな1年になるように願っている」と笑顔だった。