「白巳大明神」祭る 和歌浦天満宮に鎮座
これまで境内で何度か白ヘビが目撃されている和歌山市和歌浦西の和歌浦天満宮で、「巳の日」にあたる19日、白ヘビが現れた手水舎に祠が設置された。今後は「白巳大明神」として祭ることを決め、鎮座祭を行った。
同神社の小板政規宮司によると、最初に白ヘビを見たのは約3年前。境内を掃除していると、白いロープが落ちていると思い拾ったところ、白ヘビでびっくり。すぐに手離してしまったという。2度目はことし10月、ゆっくりと動く姿を発見した。小板宮司は「来年は巳年なので祭ってほしいということかな」と考え、祠を設け、末社の巳大神の別御霊を祭ることにした。
この日は海南市の平和酒造から奉納された酒かす20㌔や、ヘビの大好物である卵、水などが備えられ、小板宮司が祝詞を奏上。参列者一人ひとりが玉串をささげた。
小板宮司は「白ヘビは弁財天の化身といわれ、縁起が良いとされている。金運などの運気アップや
ことしの物価上昇、猛暑など嫌なことから脱皮できるようにと願っている」と話した。
奉納された酒かすは神前から下げられ、和歌浦西のパン店「寧暮(ねいぼ)」、和歌浦南のケーキ店「パティスリーケイトシィ」、岡南ノ丁の「おばんざい神楽」の特製商品に使われる。