東晟良さんら90人15団体 和歌山市スポーツ賞

第43回和歌山市スポーツ賞の表彰式が22日、七番丁の和歌山城ホールで行われた。パリ五輪のフェンシング女子フルーレ団体で、フェンシング日本女子史上初の五輪メダルとなる銅メダルを獲得した市出身の東晟良さん(25)=共同カイテック=に「スポーツ特別栄誉賞」が贈られたのをはじめ、市のスポーツ振興に尽力した指導者や全国規模の大会で成績優秀だった選手ら5区分で90人、15団体(78人)が受賞した。
市のスポーツ振興への貢献が顕著な人に贈られる「スポーツ振興賞」には、県剣道連盟会計監査の木下典さん(64)、県卓球協会副理事長の藤田薫さん(81)、市ペタンク協会顧問の野口泰司さん(88)の3人が選ばれた。
木下さんは、県剣道連盟和歌山支部の女子委員長、同連盟の女子委員長を歴任し、現在は和歌山支部の監査、県連盟の会計監査を務める。2016年、初心者から上級者まで、段位に関係なく幅広い層を対象とする女子稽古会を開始し、市における女子剣道の振興、発展に大きく寄与。現在も継続している。
藤田さんは、県卓球協会理事を経て、07年から副理事長を務めている。1997年に障害者スポーツ指導員の資格を取得し、2005~23年は全国障害者スポーツ大会県選手団卓球競技監督を務め、障害者スポーツの競技普及に尽力。各選手の特性を理解し、サポートすることで、障害者の社会参加も促進した。
野口さんは、市ペタンク協会理事、競技部長を経て、24年から顧問を務める。01年に日本ペタンク協会の公認指導員、公認審判員の資格を取得し、協会内の審判員の技術向上に尽力。市協会主催の大会を運営、指導し、県外選手も参加する全国規模の大会も開くなど、会員やペタンク愛好者の増加に貢献した。
表彰式では、尾花正啓市長が受賞者の代表に賞状とメダルを贈り、「輝かしい成果を得ることができたのは、日々努力を惜しまない選手の尽力と、その成長を支える指導者の存在があったから。これからも自身の夢や目標の実現のため、失敗を恐れず果敢な挑戦を続け、国内外の大きな舞台で活躍されることを期待している」と式辞。受賞者を代表して木下さんが「受賞できたのは、指導していただいた先生方や良き仲間に出会えて、家族の支えがあったからこそと感謝している。今回の栄誉を励みとし、これからもなお一層精進していきたい」とあいさつし、丹羽直子市議会議長ら来賓が祝福した。