卒業を祝うお茶会 直川小6年生が体験
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和歌山市立直川小学校の卒業を祝う茶会が25日、直川自治会館の和室で開かれ、6年生42人が「茶の湯」を体験した。
同地区の民生委員らが主催。昨年はインフルエンザ流行の影響を受け、茶会を開くのは2年ぶり。
講師は表千家の遠藤美紀さん、村田好子さん、見矢恵里さんが担当。茶室の歩き方、お辞儀の仕方、お茶の飲み方など茶道の礼儀作法を丁寧に指導した。
児童らは緊張しながらも背筋を伸ばし、桃の形をした和菓子が運ばれると、お辞儀をし味わった。
和菓子に続いて運ばれた抹茶を前に、指導する遠藤さんの説明を聞きながら、茶わんを2度回してからじっくりと味わい、茶の心を学んだ。
床の間には「一期一会」の掛け軸を飾り、卒業する児童に「この時、皆さんでお茶を味わうことができるのも一生に1回のこと。二度と訪れない瞬間を大切に」と言葉を贈った。茶花は、ツバキと梅のつぼみで卒業の門出を祝った。
主催した直川地区民生委員児童委員協議会の浦元紀夫会長は、「お茶の心を感じ、作法を学んでいただけたならうれしい。卒業を祝うことができて良かった」と話した。
参加した影野晴香さんは、「初めて抹茶を味わって少し苦かったです。茶道を学べてとてもいい経験ができました」と笑顔で話した。
細川俐惺さんは「和の伝統を勉強でき、茶道を知らない人にも伝えていきたいと思いました。いい思い出ができました」と話した。