局長級に8人が昇任 和歌山市人事異動804人

和歌山市は24日、4月1日付発令の2025年度定期人事を発表した。異動規模は平年並みの804人(前年度比11人増)で、うち昇任は234人。局長級では、総務局長に田中秀和総務部長、財政局長に前田剛経営管理部長が就任するなど、いずれも昇任の8人が異動する。

今回の異動は、市民サービス向上のために業務の効率化、平準化を図った他、職員がやりがいを持って能力を十分に発揮できるよう、希望する業務や適性のある業務への配置に努めたとしている。

部長級以下の異動の内訳は、部長級24人(うち昇任17人)、課長級51人(同33人)、副課長級82人(同45人)、主務班長級80人(同36人)、班長級214人(同42人)、一般345人(同53人)。4月1日時点の職員数は2年連続で前年度を下回り、6人減の2887人となる。

市は課長級以上の女性登用率の目標値を15%以上とし、23年度は15・1%で達成したが、今回は12・6%だった。

24年度末の定年退職者、60歳を迎え定年延長をせずに退職する人は合わせて52人となっている。

組織体制の改正では、南海トラフ巨大地震などに備えた住宅の耐震と、管理不十分な空き家の対策を一体的に進めるため、住宅政策課の住宅耐震班を空家対策課に移管し、同課の名称を耐震・空家対策課に改める。

市の魅力を発信するシティプロモーションを進めるため、広報広聴課が所管してきた発信業務と移住定住戦略課の業務を統合し、シティプロモーション課を新設。民間企業との連携による取り組みの効果を高めるため、公民共創室を同課に移管する。

子どもたちの通学や市民生活に密接に関わる生活道路について、安全で快適な環境の確保を推進するため、道路管理課に生活関連道路整備班を新設する。

4月1日時点の市の組織数は、前年より2班減の13局・29部・109課・364班となる。

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