炭酸で割る日本酒 中野BCが新発売

「超久」クールビズを薦める仲原さん
「超久」クールビズを薦める仲原さん

日本酒を炭酸で割る「酒ハイ」がブームになりつつある中、和歌山県海南市藤白の酒造会社中野BC㈱(中野幸治代表取締役社長)は13日、酒ハイ用に開発した新商品「純米吟醸 超久COOL BIZ(クールビズ)」の販売を開始した。暑い時期にすっきり辛口でライトにごくごく飲める新しいスタイルが楽しめる。7月ごろまでの限定発売。

日本酒は、割らずにそのまま楽しむのが王道とされてきたが、営業本部フードマテリアル事業部営業企画室の仲原瑞希主任(29)が、酒ハイについて武田博文杜氏(とうじ)に相談したところ「お客さまの好きなように飲んでもらい、多くの人に日本酒を気軽に楽しんでほしい」との思いを聞き、商品化に向け動き出した。

2人が日本酒を炭酸で割って飲んでみようと、純米酒で試したところ「おいしい」と手応えを感じ、吟醸や純米酒で試行錯誤を繰り返し出来上がった。

「純米吟醸 超久クールビズ」は武田杜氏が得意とする辛口。炭酸で割ると、華やぐように広がる香りが楽しめ、うま味や酸味がしっかりと感じられる仕上がりになっている。

アルコール度数は15度。初めはストレートで、次は1対1の炭酸割りでと、2度楽しめる。天ぷらやナスの揚げ浸しには冷やしてそのまま。焼き鳥や韓国料理などとの相性も良く、食中酒にぴったり。

型破りな商品にしたいと、辛口や疾走感を感じさせるラベルや、青い瓶にもこだわった。同社の日本酒では初めてとなる横文字(COOL BIZ)も取り入れた。仲原さんは「だまされたと思って炭酸割りを一度飲んでほしい。ごくごく飲める日本酒があるのかと概念が変わる。飲食店で見つけたらぜひ試してください」と笑顔で話す。

県内の飲食店で提供する他、同酒造内の売店「長久庵」やネット通販、県内の量販店などで購入できる。720㍉㍑1980円、1・8㍑3960円。