想像力働かせて自由に WPS写真展

ユニークな視点で捉えた写真が並ぶ会場
ユニークな視点で捉えた写真が並ぶ会場

和歌山を拠点に活動するプロのカメラマンらでつくる「WPS」(WAKAYAMA PHOTOGRAPHERS SOCIETY)による写真展が1日、和歌山市吹上の小松原アートスペースで始まった。7日まで。

出品者は尾畑敬さん、樫本宜和さん、児玉定男さん、松原時夫さん、三浦誠夫さん、三井健嗣さんの6人。30年以上にわたって続く展覧会で、それぞれが追求するテーマで表現したモノクロやカラー約30点が並ぶ。

本紙金曜日付連載「そらそうと」で写真を担当する樫本さんは、「これまで主張の強い写真が多かったので、今回は気軽に見てもらおうとリビングに飾るような写真を選んだ」とにっこり。海南市の池で出合ったトンボを主人公に、物語を感じさせるような静けさのある写真を出品している。

児玉さんは桜や菜の花を写した「二色の春」を、三浦さんは「揺れる」をテーマに、水面などを写して心象を表現。三井さんは「小さな輝き」と題した家族スナップ、尾畑さんは灯台や街灯のある青色の風景を紹介している。

松原さんは地元和歌浦で見つけた、道路のさまざまな白線を撮影。摩擦や経年劣化ではがれ、ひび割れや立体感が不思議な造形を生んでおり「皆さん、白線と思って見ていないですね」と松原さん。「見る人によって感じ方が違うのが面白いところ。想像力を働かせながら、それぞれの見方で自由に楽しんでもらえれば」と話している。

正午から午後5時まで。

問い合わせは同ギャラリーの池田さん(℡090・4560・9028)。