購入できてうれしい 県内で備蓄米の販売開始

随意契約で売り渡された政府備蓄米が10日、初めて和歌山県内で販売された。
この日、和歌山市に本社を置く㈱松源は、同市田屋の和歌山インター店で午前9時から、令和4年産の「古古米」5㌔(税込み2138円)を販売した。8時から整理券を配布し、9時の開店と同時に整理券を手にした買い物客が続々と入店、備蓄米を受け取った。
午前5時ごろから1番に並んだという同市粟の堀内正美さん(75)は「買えてうれしい。年金は上がらないのに、米の値段は2倍になって家計直撃だった。おいしい米だと期待している」、同市加納のパート従業員、岩本知美さん(60)は「米の値上がりで家計の負担になっている。これをきっかけに他の銘柄も下がるとありがたい」と話した。
同社は7日から店頭掲示やホームページで告知。10日は開店前の時点で、用意した整理券の枚数には比較的余裕があり、混雑する様子もなかった。
同社総務人事部の中筋均部長(46)は「家計に支障が出ており、消費者の皆さまの手助けになればといち早く対応した。価格の動向を見ながら、適正価格のために取り組みたい」と話している。
11日は元寺店、海南日方店、吉備店、田辺店、橋本店で単日販売し、12日以降の店舗は未定。各店舗での販売数は最低100袋以上で未定だが、近畿の全46店舗で販売を目指している。
市内で3店舗のスーパーを運営する㈱サンキョーは令和4年産約6㌧を仕入れ、6月16日から18日まで3店舗での販売を予定している。1家族1袋限定で、先着100袋。午前9時販売開始で、開店前の状況により整理券を配布することもある。5㌔2138円。