売り上げ1位を目指して ジュニエコ開講

小学生が模擬会社を設立し、自分たちが企画した商品を販売するなどして経営を学ぶ「ジュニアエコノミーカレッジ」(ジュニエコ)が26日、和歌山市でスタートした。市内の小学5、6年生がチームを組み、10月の販売実習に向けて取り組む。
商売体験を通じ、自ら決めて行動できる人材を育てようと、和歌山商工会議所青年部が主催。3回目となることしは、5校から36人が参加している。
西汀丁の和歌山商工会議所で開講式があり、同部の鳥﨑寛司会長が「苦労はしますが経営はとても楽しい。ここでは失敗しても大丈夫。積極的に取り組んでください。ジュニエコの最後、皆さんが成長した姿を見られるのを楽しみにしています」と呼びかけた。
講義では、同部のメンバーがジュニエコに「失敗」はないことや、自己責任で取り組むよう伝えた。司法書士の桝谷吉晃さんが株式会社の仕組みについて説明。児童たちは株主が出資したくなるような魅力的な会社づくりを目指し、会社名やキャッチコピー、「財務部長」「営業部長」などそれぞれの役職を決め、法務局に登記申請するまでの流れを疑似体験した。
「株式会社小さな世界」を設立した智弁和歌山のチームは、スノードームの販売を計画中といい、社長を務める6年生の秦史帆さんは「意見が合わないことがあるかもしれないけど、みんなで協力して1番の売り上げを目指したい」と意気込んでいた。
今後、児童たちは商品開発や仕入れなどを行い、10月12日に市内で開かれる「わかやま商工まつり」で販売。納税(市への寄付)までを体験する。