男女ともに団体V 高校総体で和工剣道部

和歌山工業高校剣道部の皆さん(和歌山工業高校提供)
和歌山工業高校剣道部の皆さん(和歌山工業高校提供)

和歌山県高校総体の剣道競技が和歌山市の和歌山ビッグホエールで行われ、和歌山工業高校が男子・女子ともに団体戦を制し、アベック優勝を果たした。男子は7年ぶり12回目、女子は3年連続7回目の栄冠。両チームは、7日から広島県で始まる全国高校総体(インターハイ)に県代表として出場する。

男子は、東村綱大主将と石本葵羽副主将の2人が3年生というチーム。長らく遠ざかっていた優勝を目指し、「チームワークを何より大切にしてきた」と東村主将。石本副主将も「仲が良く、いいところも悪いところも素直に言い合って、いいチームを目指してきた」と話すように、互いに支え合いながらチームを引っ張ってきた。

大会では接戦が続いた。準々決勝、準決勝、決勝と、いずれも「ギリギリで勝ち切った」と東村主将。決勝戦では、先鋒から大将まで全て引き分けに終わり、勝負は代表戦へ。重圧のかかる場面で東村主将が立ち、「みんなのためにも絶対に勝つ」と一本勝ち。仲間の思いを背負い、7年ぶりの優勝をたぐり寄せた。

女子は3年連続の頂点を目指し、「先輩たちが築いてきた伝統を絶やしたくなかった」と杉山菜梛主将(3年)。決勝まで安定した戦いを見せ、「チームワークの良さを武器に、守りに入らず最後まで攻め続けた」。

決勝でも「挑戦し続けて」先鋒、次鋒が引き分け、中堅と副将が一本勝ち。大将戦では一本を先制されたが取り返し優勝を決めた。杉山主将は「さらにチームワークを高めて勝ち進みたい」と笑顔を見せた。

東村主将と杉山主将は共に全国大会に向け「いつも支えてくれる先生や家族のためにも、結果で恩返しがしたい」と躍進を誓った。

和歌山工業高校剣道部の部員は次の皆さん。

【男子】東村綱大(主将)、石本葵羽、石川結也、岡本大燈、加藤龍之介、笹井斗維、竹腰晴惟、中野滋元、光岡幸之輔、山端晃志、山本健太、貝尻靖志郎、川口快哩、後藤海至、土井光威、東村爽利、松本昊士

【女子】杉山菜梛(主将)、中原詩季、岡本晴、菅颯華、酒本望愛、髙田安津季、池田爽笑、乾留菜、大沼麗花、川井真奈、中村倫華、丸山葉月、清水奈波、曽輪美羽花