京都の寺で活躍 マルトミレンタ「らく段」

商品を試す僧侶ら(マルトミケアハート提供)
商品を試す僧侶ら(マルトミケアハート提供)

福祉介護機器の販売やレンタルを手がける、㈱マルトミレンタ(和歌山市井戸)福祉介護事業部マルトミケアハートの階段昇降用の介護商品が、京都府長岡京市の光明寺で使われ始めた。車いすを使う人ら、階段を上って本堂に上がることができなかった人が、お参りできるようになったと好評を得ている。

商品は、人が階段昇降するための介助を手助けする可搬型階段昇降機「らく段」。クローラー式でバッテリーが搭載され、介護者1人または2人でスムーズに昇降することができる。折り畳み式でコンパクトに収納でき、これまでに約250台以上を全国へ出荷している。

和歌山県内に住む光明寺の信者を介して同寺が商品を知り、このほど同寺からの要望を受け、同社の冨田博文代表取締役(67)が商品を持参して実演した。僧侶らに商品を紹介し、1台が納品された。

立ち会った僧侶らからは「こんな便利な物があったのか。車いすの人も本堂にお参りできたらと思っていたので大変ありがたい」という感想が聞かれた。

冨田代表取締役は「あらゆるシーンで高齢化は進んでいく。車いすの人も他の人と同じように階段昇降できるよう、商品が広がっていけば」と話している。