智弁の初戦は花巻東 山田主将が選手宣誓
5日に阪神甲子園球場(兵庫)で開幕する第107回全国高校野球選手権大会の組み合わせ抽選会が3日、大阪市のフェスティバルホールで行われ、出場49校の3回戦までの対戦校が決定した。2年連続28回目の出場の智弁和歌山は大会第4日第1試合(8日午前8時開始予定)で、今春のセンバツ8強の花巻東(岩手)との対戦が決まった。
また、選手宣誓に智弁和歌山の山田希翔主将が選ばれた。同校は2年連続の選手宣誓となり、県勢としては今春のセンバツの市和歌山も合わせ3季連続となった。同一校が2年連続の選手宣誓は1932年(第18回)、33年(第19回)の中京商以来2校目。またセンバツの33年(第10回)は一宮中(現一宮)が務め、愛知県勢が3季連続だった。
抽選会では各チームの主将がくじ引きで対戦校を決めた。準々決勝、準決勝の対戦校は、進出チームの各主将が試合終了後にくじ引きを実施。開幕戦の対戦校は1日のオンラインによる抽選で創成館(長崎)と小松大谷(石川)に決まった。
今春のセンバツ準優勝の智弁和歌山とセンバツ8強の花巻東の対戦の他、春夏連覇を狙う横浜は敦賀気比(福井)、夏連覇を狙う京都国際(京都)は健大高崎(群馬)との対戦となり、序盤から激闘が予想される。智弁和歌山は初戦を勝つと、春季近畿大会決勝で0―1で惜敗した東洋大姫路(兵庫)か、済美(愛媛)と当たる。
選手宣誓は立候補した18チームの主将がくじ引きを実施。引き当てた山田主将は「見てくれる人たちの思い出に残るような選手宣誓をしたい」と意気込んだ。
ことしは暑さ対策の一環で開会式を午後4時から開始し、その後に開幕試合のみ行う。また、朝と夕方に分けて試合をする「2部制」の対象試合を昨年より増やし、大会6日目まで実施。大会は休養日3日を含む18日間の日程で行い、順調に進めば決勝は22日の予定。