「豊臣兄弟」で観光PR 和歌山市議会9月補正

和歌山市は2日、総額1億9456万7000円を増額する2025年度一般会計補正予算案など、9日開会の9月定例市議会に提出する案件を発表した。

補正予算案の主な事業は、来年2月に和歌山城ホールでの実施が決まった将棋の第75期「王将戦」第4局の運営や関連するシティプロモーション事業などの費用に988万9000円▽来年のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の放送に合わせ、豊臣秀吉・秀長ゆかりの和歌山城や太田城水攻めなどの歴史に関するマップ作製やシンポジウムの開催などの観光PR事業に1043万8000円▽イルミネーションイベント「けやきライトパレード」に合わせ、夜間のにぎわいを創出するため、食を中心とする「ナイトマルシェ」を12月から来年2月ごろにかけて月2回程度開催する費用に592万9000円――などを計上している。

条例関係では、市内の大学やインターナショナルスクールなどへの支援や教育関連事業の推進に要する費用をふるさと納税で募り、財源として積み立てる「教育機関支援等基金」を新設する条例案などを提出する。

9月議会への提出予定案件は、予算関係を含む議案26件、報告関係6件、24年度の決算認定5件など。会期は9~26日の18日間。11、12、16日に一般質問、17~19、22、24日に常任委員会を予定している。