健康の秘訣「体を動かす」 江川さんの100歳お祝い

江川さんと市長(後列中央)ら
江川さんと市長(後列中央)ら

15日の「敬老の日」を前に、和歌山市の尾花正啓市長は、本年度に100歳を迎える市内の高齢者を訪ね、長寿を祝っている。

このほど、同市湊の医療法人萌梅会総合介護センターあおばの里(古梅清美施設長)に入所する江川千代子さん(99)を訪ね、記念品を手渡すなどして家族や施設スタッフと祝福した。

江川さんは1925年(大正14)12月1日生まれ。自宅で生活していたが、1月に息子を亡くしたため、心配した親族らに勧められ、同施設に入所した。施設スタッフの芝ひろみさんによると、江川さんは明るい性格で常に物事を前向きに捉え、食べ物の好き嫌いもなくしっかり食事をとり、毎朝ラジオ体操をするなど、元気に過ごしているという。

尾花市長からお祝い状を受け取った江川さんは涙を浮かべ、「皆さんに感謝しながら一日一日を生きています。たくさんの人にお祝いしてもらえてうれしいです。きょうの姿を息子にも見せたかった」と話し、「自分でできることはできるだけ自分でやっています。体操もします。やっぱり体を動かすのが大事かな」と笑顔。

古梅施設長は「江川さんは話すのが好きで、人の名前もしっかり覚えている活発な方。このままお元気に過ごしてほしい」と話した。

市の高齢者・地域福祉課によると、本年度に100歳を迎える人は、8月20日時点で139人(男性20人、女性119人)。