爽やかな白の制服復刻 特急くろしお60周年記念

ラッピング列車と記念制服を着た車掌ら
ラッピング列車と記念制服を着た車掌ら

JR西日本は、京都・新大阪~白浜・新宮間を結ぶ「特急くろしお」の運行開始60周年を記念し、運転開始時の昭和40年代に旧国鉄の車掌が着用していた制服をモチーフに、白色の制服を復刻。14日から来年2月28日まで、一部の特急くろしおの車掌が着用する。

6日にJR和歌山駅で報道陣に披露された。

制服は、京都鉄道博物館(京都市下京区)で保管されているものを参考に復刻した。素材やポケットの数などは現在の基準で製作されているが、色は白良浜など南紀のイメージに合う白で、当時と同じ。赤色の「車掌」と書かれた腕章も着用する。

記念腕章は1978年から2015年まで紀勢本線を走行していた「381系くろしお」のヘッドマークをイメージしたオリジナルデザイン。期間中には現行のチャイムに加え、かつて381系車両で使用していたチャイム「鉄道唱歌」を列車走行中に再生する。

販売される記念グッズ
販売される記念グッズ

また、県内の企業とコラボレーションしたオリジナルグッズも販売。381系車両とヘッドマークがデザインされたルアー(㈲GAN CRAFT)、クラフトビール(NOMCRAFT Brewing)、紀州備長炭の原料となるウバメガシの苗木育成キット(㈱ソマノベース)の3種類。いずれも受注生産となっており、13日から予約を受け付ける。詳細は同社が運営する地域産品ECサイト「DISCOVER WESTmall」で確認を。

同社和歌山支社の礒川健太郎副支社長は「記念制服や車内チャイムで当時を懐かしんでいただきたい」とPR。地域共生室の梅田知佳さんは「車両自体は主にラッピングなどの取り組みをしている。乗らなくても見られるが、今回はぜひ乗っていただきたい取り組みとして企画した。たくさんの方にご利用いただいて、見て楽しんでほしい」と呼びかけている。

13日にはJR和歌山駅で鉄道の仕事が体験できる子ども向けの記念イベントやグッズ販売も行われる。